体外衝撃波治療

体外衝撃波治療とは?

音波や超音波と同じ圧力波の一種で、体内深くの患部にピンポイントに当てることで、有害な神経線維の減少、骨の形成、腱付着部の血管が作られることによる組織の修復などを促します。これにより疼痛緩和を得られるよう、当院では集束型体外衝撃波装置を導入しています。
ESWL(体外衝撃波)

体外衝撃波治療の効果は?

本装置は、患部にピンポイントにエネルギー強度を高く照射することで疼痛緩和が得られることが分かっております。また、横になって本装置を治療するため、迷走神経反射などの問題は出にくいこともあり、安全性も問題ないと考えております。
国際衝撃波治療学会が提唱した体外衝撃波治療の適応、禁忌に関する共同声明(ISMST Concensus Statement)の内容から、当院では以下の診断に対して治療効果が得られると期待しております。

対象疾患

日本国内では「難治性足底腱膜炎」に対してのみ保険適応となっております。
足部 足底腱膜炎、アキレス腱付着部炎、その他腱付着部炎
膝蓋腱炎、鵞足部炎、腸腟靭帯炎
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
肩石灰性腱炎
骨折 小骨折の遷延治癒、偽関節
その他 離断性骨軟骨炎、 ドゥケルバン腱鞘炎、小児骨端線損傷、骨端症(オスグッド病、シーバー病)などに効果があるとされていますが、当院では現在実施していません。

費用について

難治性足底腱膜炎の方

体外衝撃波の治療一連に対しての金額となります。
※初診料·再診料、検査費用、リハビリでの評価料は別途かかります。
1割負担:5,000円
2割負担:10,000円
3割負担:15,000円

難治性足底腱膜炎以外の方

自由診療:1回/7,700円(税込)

体外衝撃波治療の合併症(有害事象)

腫脹、発赤、血腫、点状出血、疼痛などの有害事象が出ておりますが、重篤な副作用の可能性は少ないようです。また、足底腱膜炎では踵骨の微小骨折、肩石灰性腱炎では治療後の肩関節拘縮など、疾患に特有な合併症の報告があります。
!注意!
上記の様な症状の急激な悪化は、感染、膠原病など他の疾患を疑いますので、すぐに診察を受けてください。

体外衝撃波治療の流れ

体外衝撃波治療にあたり、最初に院長の診察を受けていただき、レントゲン検査に加えて、超音波工コー、CT、必要に応じMRIなどの検査を行い(保険診療)、治療の適応を判断いたします。同意書を施行前にいただき、リハビリでの評価の上、施行予定日を決めます(保険診療と自由診療が同一日に行うことができないため)。
STEP
診断・検査
レントゲン検査、超音波検査、必要に応じMRI検査などを行い、治療の適応となるか診断いたします。
STEP
予約
リハビリでの評価を行い、治療日の予約を取っていただきます。また、同意書のサインもいただきます。
STEP
治療
治療スケジュールは疾患や年齢によって異なります。

治療当日の流れ

STEP
セッティング
診察室またはリハビリ室にて、エコーおよび触診を行い、痛みの部位と同部の状態を評価します。
STEP
照射
リハビリ室にて、照射を行います。1回あたり10分程度で、麻酔は不要です。
STEP
治療終了
1〜2週に1回程度の治療が継続され、3ヶ月で1クールとなります。
STEP
再診
1ヶ月ごとに院長の再診があります。