みなさま こんにちは。
今回は、母指CM関節症についてのおはなしです。
◎CM関節症
母指の手前の甲の骨(第1中手骨)と手首の小さい骨(大菱形骨)の間の関節(CM関節)の関節軟骨の摩耗(すりへり)が起き関節の腫れや亜脱臼(ズレてくる)してきて母指の変形が起こります。これが母指CM関節症です。
当クリニックへお越しになる患者さまで、
・母指に力を必要とする動作の痛み
(物をつまむ時・ビンやペットボトルのふたを開ける時)
・母指が開きにくい
・母指の変形がある
などの症状がみられます。
この様な症状がある場合、多くの方は、
・手指をよく使う(使いすぎ)仕事→職業因子
・加齢に伴って発症する→経年的変化
・この部の脱臼や骨折後に起こる→後遺障害
これらの関係性が考えられます。
当クリニックでの治療には、以下の方法があります。
【保存療法】
・安静→局所をできるだけ使わない様にしましょう。
(必要に応じて固定装具を4週~6週間装着していただきます。)
・薬 →痛み止めの内服薬や塗り薬、湿布を処方いたします。
・注射→関節内へ痛み止めのお薬と炎症を抑えるお薬を使います。
※当クリニックでは注射に関して、ワクチン接種前後1週間は控えていただいております。
【手術療法】
・保存療法で治りが悪い時
・お仕事や日常生活にお時間ができた時などご相談に応じて行います。
※当院では第1中手骨外転骨切り術・CM関節固定術などの手術を行なっております。
放射線に関するブログをしばらく更新できていませんでした。
すみません。
今回は当院の放射線機器に関して紹介させていただきます。
当院で保有している機器は骨密度測定装置、放射線撮影システム、超音波診断装置の三つになります。残念ながらX線撮影装置、MRI装置、CT装置は当院で保有しておりません。MRI検査、CT検査が必要と考えられた場合は唐津東松浦医師会医療センターと提携し検査だけ受けて頂いております。
当院の機器を紹介します。
骨密度測定装置
GE社製 PRODIGY Fuga
骨密度測定には超音波を用いる方法と、放射線を用いる方法があります。超音波を用いる方法は、放射線の被ばくはありませんが簡易的な方法です。当院の装置は放射線を用いた2重エネルギーX線吸収測定法(DEXA法)を用いた装置で、同じ姿勢のまま腰椎と股関節で測定することができます。
DEXA法は正確に骨密度を測定できる方法としてWHOの基準に組み込まれた方法です。測定部位は「骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン」では腰椎と股関節の両方を測定することを推奨されており、当院の装置はこの基準の乗っ取った装置になります。
放射線撮影システム
島津社製 放射線発生装置
FUJIFILM社製 画像処理装置 Console Advance
FUJIFILM社製 DR CALNEO Smart S77
以上の組み合わせでレントゲン撮影を実施しています。すべてデジタル処理で実施いたしますので以前のフイルムシステムに比べまして被ばくの少ない検査が実施できます。
超音波診断装置
KONICA MINOLTA 社製
骨だけでなく、筋肉や腱、じん帯などの状態、関節炎の有無や状態をリアルタイムで把握することが可能です。
以上の装置で診療を実施しています。
次回は診療放射線技師ってどんな仕事をしているのかお話ししたいと思います。