~手指のおはなし⑤~ドゥ・ケルバン腱鞘炎

 

みなさま こんにちは。

今回は、ドゥ・ケルバン腱鞘炎についてのおはなしです。

 

ドゥ・ケルバン腱鞘炎

手関節の母指側に腫れと痛みが生じます。

2本の腱(短母指伸筋腱・長母指外転筋腱)と腱が通るトンネル(腱鞘)部分で炎症を起こして、腱の動きがスムーズでなくなります。これが、ドゥ・ケルバン腱鞘炎です。

 

当クリニックへお越しになる患者さまで、

・手首の腫れや痛みがある

・物を持つと痛い

・捻ると痛い             

などの症状がみられます。

 

原因としては、

・妊娠時・産後や更年期の女性に多い傾向にある→女性ホルモン因子

・スポーツマンや手指をよく使う仕事→職業因子

これらの関係性が考えられます。

・2つの腱の間に隔壁をもつ場合は、特に注意が必要です。

 

当クリニックでの治療は、

【保存療法】

・安静→局所をできるだけ使わない様にしましょう。

・薬 →痛み止めの塗り薬を患部へ塗り込む様にマッサージしましょう。

(※飲み薬もご希望に応じて処方いたします。)

・注射→腱鞘内に、炎症をしずめて詰まりを抑えるお薬を使います。

当クリニックでは注射に関して、ワクチン接種前後1週間は控えていただいております。

 

【手術療法】

・保存療法で痛みを繰り返す場合。

特に、隔壁がある症例では症状改善が得られづらい傾向にあります。

・お仕事や日常生活にお時間ができた時などご相談に応じて行います。

※当院では腱鞘切開術などの手術を行なっております。

 

2025年07月04日