へバーデン結節、ブシャール結節

〜手指のおはなし〜

みなさま こんにちは。

今回は、ヘバーデン結節・ブシャール結節についてのおはなしです。

 

◎ヘバーデン結節・ブシャール結節

手指の第1関節(DIP関節)に腫れや痛み、変形を伴うものがヘバーデン結節です。

手指の第2関節(PIP関節)に腫れや痛み、変形を伴うものがブシャール結節です。

これらの疾患の報告者にちなんで、このような病名がつけられました。                

 

当クリニックへお越しになる患者さまで、

・手指の腫れや痛みがある

・手指の変形がある

・手指の動きの悪さ(痛みのため強く握ることが難しいなど)

・水ぶくれ→粘液嚢腫(ミューカスシト)の様になる   

などの症状がみられます。

※上記の症状がある場合、ヘバーデン結節やブシャール結節と診断されます。しかし、関節の隙間が狭くなったり、骨棘(骨のトゲ)ができたりすることがあり、X線(レントゲン)などで評価いたします。

 

原因は不明ですが、

・40歳代以降の女性に多い傾向にある→女性ホルモン因子

・手指をよく使う仕事→職業因子

・母や祖母がヘバーデンやブシャール結節になっている人は体質が似ている→遺伝性とされていますが、証明はされていません                      

これらの関係性が考えられます。特に、女性ホルモンの関係で更年期障害による手指の痛みがクローズアップされています。

 

当クリニックでの治療は、主に保存療法となります。

・安静→局所をできるだけ使わない様にしましょう。痛みがあればテーピング固定をします。

・薬 →飲み薬(以前ご紹介しましたエクエルプチや漢方薬・痛み止めなど)

※多くの方はエクエルプチや漢方薬で症状の改善がみられております。 

 

※水ぶくれ(粘液嚢腫)がある場合→腫瘤が自壊し、内容物の流出により感染の恐れがある場合や本人が手術にて水ぶくれの部分の切除をご希望の場合には【手術療法】の適応となる場合があります。当院では、関節滑膜切除術等を行っております。

 

この様な症状がある方はお気軽に当クリニックへご相談ください(^^)      

2024年10月17日